弁護士や税理士などの国家資格者同士の交流事業を手掛ける（社）士業交流会（東広島市八本松東、西本晋司代表理事＝リンクアシスト社長）は、終活の支援事業に乗り出す。
　司法書士や行政書士、土地家屋調査士などさまざまな士業とのつながりを生かしたセミナーやイベントを通じて、相続や介護の悩みの受け皿となり、各種専門家と相談者の橋渡し役を担う。
　さまざまな専門家が集うため、家族信託や遺言、相続のほか、空き家対策、登記、税金、墓じまいなど、終活に関する多用な悩みにワンストップで対応できるのが特徴。
　第一弾で１０月２５，２８日、市内ホテルを会場に「終活フェスタ２０２３in広島」を開いた。司法書士などの専門家ほか、不動産や葬儀、介護事業者などによるミニセミナーと相談ブースを設け、両日とも九つのミニセミナー定員２０人が満席だった。広島ほか東京などでも開催の引き合いがあり、来春までに山口での実施を予定。
　同会は開業から１５年までの専門家を対象に、交流会を０８年から行っている。業種を超えたパートナーを探す場としてなど幅広い専門家から需要があり、互いの専門知識を生かし、参加者同士が顧客の悩みなどを協力して解決に導くことも多く、これまでに３００人以上が参加した。
　西本代表理事は「個人・法人・団体問わず、どの分野の専門家に相談したら良いかわからないという声を受ける。必要な方に最適な専門知識が伝わるよう後押ししたい」と話す。